秘密基地遊び
今週のお題「何して遊んだ?」
子どもの頃は、今で言うオタクな友達と、あちこちに秘密基地を作ったものだ。
いや、作ったと言うより、仕立てあげた。
と言うべきか。
とにかく、怪しげで、薄暗くて、人気が無ければ何でも良かった。
解体業者の資材置き場、廃屋、材木の倉庫、友人宅の物置等々。
そこで何をするかと言えば、探検隊とか、地球防衛軍とか、秘密結社の結成式や作戦会議である。
大義名分は結構凄かったが、実際には駄菓子や、こっそり手に入れた〇〇本を持ち込んだり、ショボいことばかりしていた。
作戦会議は新しい基地をどこにするか、誰を仲間に引き込むか、だけだったし。
しかいショボいと言っても秘密組織なのだから、基地や組織のことを他にバラしたりすれば、裏切り者となり、一定期間はハブ(仲間はずれ)にされたり、新しいアジトを教えてもらえなかったりする。
要領が良い奴は、秘密をバラしても新たな仲間を増やしたとか何とか言ってお咎めなしだが、
ドンくさい自分は裏切り者になるのが多かった。
しかし、何故か裏切り者という言葉が新鮮というか、格好良いような気もして、言われるのが嫌ではなかった。
小学校の高学年になるとオタク小僧共もだんだん忙しくなり、秘密基地だの組織だのアホらしくなって雲散霧消していったのであった。
今思えば大人が「行ってはいけない」と言うような場所で、子どもがコソコソやって事件も事故も起きず、叱られることもなかったのは単なる僥倖に過ぎない。
今ほど管理が行き届いていない、ユルイ時代だったから出来たことだろうとも思う。
現代のオタク少年達は、膨らむ妄想をバーチャル世界で満足出来なくなったらどうするのだろうか。
秘密基地や今いずこ。